海外の車検制度について

自動車は便利である一方、命を脅かす凶器ともなります。そのため、日本では「車検制度」を設け、安全性の確保を図っています。この「車検制度」は日本国内のみならず他国でも行われているのですが、ここでは海外の車検制度に注目してみたいと思います。

アメリカの車検制度

アメリカは州ごとの力が非常に強く地方分権も進んでいる国家であるため、国ではなく州で車検に関する法律が定められています。そのため、州によっては車検という概念すらない場所もあります。車検制度がないところでは、車の安全点検や整備を所有者の自己責任と考え、整備不良による事故や故障による自動車の停止に罰を科しているところもあります。当然ながら、車検が州法で定められている場合、ドライバーには車検を受ける「義務」がありますので、必ず受けるようにしてください。

韓国の車検制度

韓国の車検は日本と同様の制度となっており、新車購入後3年間は車検を受ける必要がなく、その後は2年ごとに受ける義務が生じます。また、ドライバーには保守管理責任が課せられており、毎日車両を使用する前に日常点検を実施しなければなりません。もし、当該車両が安全基準を満たしていなかったり、安全運行に支障があると認められる場合は、速やかに整備に出す必要があります。

ドイツの車検制度

ドイツの車検も日本・韓国と同様に、新車購入後3年は車検の必要がなく、その後は2年ごとに必要となります。日本との大きな違いは、車検の費用です。日本では国土交通省下の車検場や軽自動車検査協会の検査場などで行われますが、ドイツは民間の非営利団体であるTUV（技術検査協会）が行います。そのため、日本よりも低価格で車検が受けられます。

自動車輸出国に注目し、各国の車検制度についてご紹介しました。今後、滞在する予定がある方は、ぜひお役立てください。

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